主な内容

2011年3月11日未曾有の大災害がわが国を襲いました。そして最近では伊豆大島の大雨に伴う土砂崩れの事故、我々の生活は絶えず「想定外」の出来事と背中合わせです。大切な人・場所・物を失うことは限りない悲しみに包まれます。偉大な精神科医であり心理学者であったフロイトは自らの父親との離別に関わって生じた、この悲しみの心理過程を「喪の作業」とよび、カウンセリングの中心的テーマと位置づけました。

「分かっちゃいるけど止められない」といった心身の乖離状態、いわば「自己不一致」感が異常事態ではなく正常事態へと時間をかけて変化していく過程を支える「カウンセリング」について学び合いたいと思います。

第1回目（2/13）自己紹介・心の仕組み・喪の作業

第2回目（2/20）ありのままの自分への信頼感を身につける

第3回目（2/27）自らの内にある親性・子ども性を知る

第4回目（3/6）  描画と遊び心

第5回目（3/13）変えられるものを変える勇気と変えられないものを受け容れる寛容さを身につける

講師のプロフィール

津田塾大学元教授（津田塾大学ウェルネス・センター　カウンセラー）。　カウンセラーとして学生相談に応じるほか「健康教育」の講義を担当。日本学生相談学会、日本小児精神神経学会理事、学会誌編集委員。