「< ガザ> を翻訳する: 朗読劇という可能性」<第一部>講演
内容
講師 | 日時 | 場所 | 定員 | 受講料 |
---|---|---|---|---|
岡 真理 (おか・まり) |
2012年12月15日(土) 13:00~14:30 |
小平キャンパス 交流館 |
40 | 無料(申込要) |
主な内容
朗読劇「The Message from Gaza ~ガザ、希望のメッセージ~」は、2008-2009 年のイスラエルによるガザ攻撃を背景に、3つの異なる翻訳テキストから構成されている。いずれもガザから外の世界に向けて発信されたメッセージで、1つはガザ攻撃をリアルタイムで証言するサイード・アブデルワーヘド教授の『ガザ通信』、2 つめはパレスチナ人作家、ガッサーン・カナファーニーが1956 年に発表した短編小説「ガザからの手紙」、3 つめはパレスチナ人の人権擁護活動のためガザに赴いたアメリカ人女子大生レイチェル・コリーが、ガザからアメリカにいる家族や友人に宛てて送ったメールである。
<第一部> 講 演
1つの朗読テキストとして再編される過程で協働する、多層的な「翻訳」の界面に焦点を当て、さらに「ガザ」をテーマにしたメッセージを伝える表現として「朗読劇」が拓いた可能性を考察する。
講師のプロフィール
1960 年生まれ。専門は現代アラブ文学、パレスチナ問題。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。著書に『記憶/ 物語』(岩波書店、2000 年)、『彼女の「正しい」名前とは何か』(青土社、2000 年)、『棗椰子の木陰で』(青土社、2006 年)、『アラブ 祈りとしての文学』(みすず書房、2008 年)。訳書に、サイード・アブデルワーヘド著『ガザ通信』(青土社、2009 年)、サラ・ロイ著『ホロコーストからガザへ』(共訳、青土社、2009 年)、ターハル・ベン= ジェッルーン著『火によって』(以文社、2012 年) など。朗読劇「The Message from Gaza ~ガザ、希望のメッセージ~」脚本・演出担当。
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