主な内容

わたし（主体） は自分だけではつくれない

迷うこと、悩むことは自分自身でありたいと願っていることの証。その作業を応援し、支えるためには自分の鏡となる安定した他者が必要である。その安定した他者こそがカウンセラーである。とはいってもAI で操作できるロボットではその役割を果たすことはできない。血の通った生身の人間でありながらぶれることなく、悩み・迷うクライエントを評価することなく、クライエントが自分自身であり続けられるよう、寄り添い、一貫して暖かく受け入れ続ける。
以上がカウンセラーに求められるあり方です。カウンセラー自身、生身の人間ですから煩悩から逃れることはできません。自分自身の特性、好み等々から目をそらさず、意識的・無意識的に認めたくない自分、受け入れたくない自分に気づける勇気と学びを体験します。
今年度から国家資格、公認心理師が誕生します。職務内容は臨床心理士と多くは異ならず、しばらくは共存の関係に置かれることになっています。

 

第1回目(2/12)　 心の仕組み
第2回目(2/19)　 クライエントが安心できるカウンセラーの態度
第3回目(2/26)　 他者についての思いは、自らを語る思い
第4回目( 3/5)     言葉にならない思いを馴染のある方法で表現する
第5回目(3/12)　 描画に表れる「気づけなかったわたし」

 

＊キャンパス内に保育所（有料）があります。ご希望の方は2週間前までにお申し出ください。

講師のプロフィール

山崖 俊子（やまぎし としこ）
臨床心理士（東京臨床心理士会役員）
2012 年3 月まで津田塾大学教授( ウェルネスセンター専任カウンセラー)、2015 年3 月まで津田塾大学非常勤カウンセラー。現在は病院や心理相談室においてカウンセリングおよびスーパーヴァイザーとして心理臨床に携わる。津田塾大学同窓会でもキャリアカウンセリングを行っている。