主な内容

　人生はままならないものです。予期せぬこと、苦しいこと、楽しいことも起きます。かのシェイクスピアは、人生を一つの舞台に喩えました。この喩えによりますと、初めて舞台を観る観客のようにハラハラ、ドキドキさせられながら、私たちは一生を過ごしてゆくのかもしれません。しかし、この喩えには、舞台を作り上げてゆく劇作家や舞台監督などの存在も示唆されています。
　人生を生きやすくするのも、生きにくくするのも私たちの心です。一口に心と言いますが、実のところ、心は様々な要素からなっています。本講座では、バイオグラフィー・ワークという手法を用いて、各自が自分の人生を具体的に振り返り、また他の人々の語るそれぞれの人生にも耳を傾けます。それらの作業を通して、自分の心の在り様に迫ってゆきたいと思います。まさに自分自身が、「劇作家」であり、「舞台監督」であることに気づくことができれば、私たちの心もまったく異なる姿を見せ始めるかもしれません。

＊人生の「筋書き」　～人生のリズムとパターン～
＊人生の元手～持って生まれた「資産」と「負債」～
＊好き嫌い、本能としての心
＊理解する心と共感する心
＊客観的に世界を理解する心
＊心の質と惑星の質　　　　　　　　　　                             など

◎10/16の台風のため11/6に補講いたします。

講師のプロフィール

シュタイナー思想全般、とくにその基礎であるゲーテ的科学やバイオグラフィー・ワーク、アストロゾフィー、及びカバラを長らく研究している。津田塾大学名誉教授、理学博士、バイオグラフィーワーカーズ・ジュピター会員